My heading is awesome

Latest Comments

表示できるコメントはありません。

最近、AI開発をめぐる議論を見て、ふと考えていました。

AI開発企業AnthropicのCEO、ダリオ・アモデイ氏は、AIの急速な進歩に対して、安全性の観点から開発競争のあり方を見直す必要がある、という趣旨の主張をしています。

一方で、トランプ大統領は、AI開発を抑えれば中国などに主導権を握られるリスクがあるとして、開発を止めることに否定的な姿勢を示しています。

この二つの主張を見て、私は製造業でいうリスクアセスメントに近いと思いました。

リスクは「発生確率 × 影響度」で考える

製造現場では、

リスク = 発生する可能性 × 起こった場合の影響の大きさ

という考え方をします。

発生確率が低くても、起きたときの被害が極めて大きければ、無視はできません。

AIも同じです。

AI開発を進めれば、

生産性向上、医療や研究の進歩、新産業の創出など、大きなメリットがあります。

その一方で、

誤用、悪用、人間の判断への過度な依存、さらに極端なケースでは人間が制御できないリスクまで指摘されています。

発生確率が低くても、影響が非常に大きいなら、きちんと評価する必要があります。

では、開発を止めれば安全なのか

ここが難しいところです。

仮に一部の国だけが開発のペースを落としても、他国まで同じように止まるとは限りません。

その間に技術的な主導権を握られれば、

経済力、産業競争力、安全保障。

さまざまな面で大きな影響が出る可能性があります。

つまり、

AIを進めることにもリスクがある。
AIを止めることにもリスクがある。

ということです。

二つのリスクを同じ土俵で見る

大事なのは、

「AIは危険だから止める」

でも、

「競争だから進める」

でもないと思います。

見るべきなのは、

それぞれの発生確率と、起きたときの影響度。

そして、

どんな対策をすれば、そのリスクを下げられるのか。

ということです。

製造現場でも、危険な設備をすべて使わないわけではありません。

ガードを付ける。

インターロックを設ける。

標準作業を決める。

教育する。

そうやって、リスクを下げたうえで使います。

AIも、

「進めるか、止めるか」ではなく、「どう安全に進めるか」

を考える方が現実的なのかもしれません。

企業のAI活用も同じ

これは国家レベルの話だけではありません。

企業でも、

AIを使えば、生産性が上がる。

でも、情報漏洩や誤回答などのリスクもある。

だからといって、使わなければ競争力を失うかもしれない。

つまり企業でも、

「使うリスク」と「使わないリスク」の両方を見る必要があります。

AIの時代に必要なのは、

怖がって止まることでも、

無条件に信じて進むことでもなく、

不確実なものを、不確実なまま評価して意思決定すること。

製造業で当たり前に使ってきたリスクアセスメントの考え方は、AIにもかなり通じるように思います。

CATEGORIES:

生成AI・DX

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です