独立開業してすぐの頃、いろいろな方とお話しする中で、何人かの方から、同じようなアドバイスをいただいたことを今でもよく覚えています。
「自分の強みが何かを分かって、それを売り込むことができないと、成功しない」
当時は「なるほど」と思いながらも、正直、どこか腑に落ちきっていない部分もありました。しかし独立して年数を重ねるほど、この言葉の意味を実感するようになりました。
「あれもできます、これもできます、何でもご相談ください」という状態では、依頼する側は何を頼めばいいのか分かりません。具体的な課題を抱えている会社にとっては、「何でもできる人」よりも、その課題にドンピシャな専門家に頼みたいはずです。自分が依頼する立場だったら、間違いなくそうします。
自分の一番の強みは何か
それから、「自分にとっての一番の強みは何か」を、ずっと考え続けていました。
これまで、いろいろな依頼を受け、いろいろな仕事をしてきました。セミナーでも、さまざまなテーマで登壇してきました。そんな中で、あるとき気づいたことがあります。
「どのテーマで登壇しているときに、一番自信を持って人前で話せているか」
「何をやっているとき、何を話しているときに、自分が一番輝いているか、楽しんでいるか」
それこそが、自分の強みなのではないか。そう思うようになったのです。
宇宙兄弟と「金ぴか」という言葉
最近、漫画『宇宙兄弟』の46巻が発売され、物語が完結しました。私はこの作品が大好きで、全巻読みました。ある兄弟が紆余曲折を経て、宇宙飛行士になっていくという物語です。
物語の中に、金子シャロンという天文学者が登場します。彼女の家には、ギターやピアノ、トランペットなど、ありとあらゆる楽器が置かれていました。幼い南波兄弟が、どの楽器を選べばいいのか迷っていたとき、シャロンはこう言います。
「簡単よ。あなたが一番やりたいと思うもの。あなたにとっての『金ぴか』のものを選びなさい」
そして、こう続けます。
「あなたの人生にとって、金ぴかなものって何?」
その言葉を胸に、兄弟はやがて宇宙飛行士になっていきます。
「好きこそものの上手なれ」の意味
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。自分が最も興味を持てることには、労力を惜しみなく注ぎ込むことができ、結果として上達し、成功する確率も高まる。そういう意味だと理解しています。
好きだから上達するのか、上達したから好きになるのか。どちらのパターンも存在します。ただ、どちらが先であったとしても、自分にとっての「金ぴか」が何かを見つけようとすること自体が、自分の武器を見つけるうえで、一番大切なプロセスなのではないかと思っています。
皆さんにとっての「金ぴか」は、何でしょうか。


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