「またこの不良か…」現場でそんな声が聞かれる企業は少なくありません。一つひとつの不良は真剣に対応しているはずなのに、なぜか同じような問題が形を変えて繰り返される。そこには、いくつか共通した特徴があります。
1. 共有の仕組みがない
不良の情報が、発生した部署・担当者の中だけで止まってしまうケースです。口頭での申し送りや、個人のメモ・記憶に依存していると、異動や退職をきっかけに情報がそのまま失われてしまいます。
「誰が見ても分かる形で記録し、必要な人に届く仕組み」がなければ、知っている人だけが知っている状態が続き、同じ不良が別の担当者・別のラインで再発します。
2. 過去トラブルが生かされていない
不良対応の記録自体は残っていても、それが「次に活かすための資産」として扱われていないケースも多く見られます。
- 記録はあるが、誰も見返さない
- 新しい設計・新しい工程を検討する際に、過去の類似トラブルを参照しない
- 記録のフォーマットがバラバラで、検索・比較ができない
記録は「残すこと」自体が目的ではなく、「次の判断に使えること」が本来の目的です。ここが抜けていると、記録があっても機能しません。
3. 仕事に忙殺されている
現場も管理者も日々の生産・納期対応に追われ、「振り返る時間」を確保できていない企業も多いです。
不良が発生した直後は応急対応で手一杯になり、落ち着いた頃には次の仕事に追われて振り返りが後回しになる。結果として、原因の深掘りや仕組み化にまで手が回らず、「対応はしたが、学びにはならなかった」という状態が繰り返されます。
4. 対策がその場限り
不良への対応が、発生した個体・その場の作業のみへの対処(選別、手直し、担当者への注意など)で終わってしまうケースです。
本来必要なのは、
- なぜ発生したのか(要因)
- なぜ流出したのか(検出の仕組み)
の両面を掘り下げ、工程・設備・基準・教育のいずれかに再発防止策として落とし込むことです。この「仕組みへの反映」まで到達しないと、同じ条件が揃えば不良は必ずまた発生します。
まとめ
同じ不良の繰り返しは、現場の注意力や個人の能力の問題として片づけられがちですが、実際は「共有」「活用」「時間の確保」「仕組み化」という組織的な仕組みの不足が根本原因であることがほとんどです。一つ不良対応が起きたときに、この4つの視点で自社の対応プロセスを振り返ってみることをおすすめします。
TK Consultingでは不良削減をテーマにコンサルティングを行っています。自社の現状を見つめ、同じ不良を起こさない仕組みを一緒に作っていきます。まずはお気軽にご相談ください。


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